先日、成長投資枠で楽天・プラス・オールカントリーを50万円分買った。そのときの基準価額は19,250円。数日後に見たら19,127円になっていた。
金額にすると約3,200円のマイナス。大きな額ではないが、初めて「買った直後に下がる」を経験したので、これが将来にどう影響するのかを調べた。
減ったのは評価額で、口数は減っていない
投資信託を買うと、手元に残るのは「口数」だ。
19,250円のときに50万円で買ったので、約259,740口を持っている。基準価額が19,127円に下がった今も、持っている口数は259,740口のままだ。1口も減っていない。
減ったのは「今売ったらいくらになるか」という評価額だけだった。当たり前のことだが、これを実感として理解しているかどうかは、たぶん大きな差になる。
19年後の金額に、今日の価格は入らない
19年後に売るときの金額は、こう決まる。
持っている口数 × そのときの基準価額
この式に、今日の19,127円は出てこない。途中で15,000円まで下がっても、25,000円まで上がっても、19年後の計算には一切入らない。
途中の値動きが結果に残るのは、その途中で売ったときだけだ。売らなければ、通った道は結果に関係ない。
複利は後半に効く
複利は「増えた分にも、さらに増える」という仕組みだ。
10万円が年5%で増えると、1年目は5,000円増えて10万5,000円。2年目は10万5,000円に対して5%がつくので5,250円増える。3年目は5,512円。毎年、増え方そのものが太っていく。
これを19年続けると、10万円は約252,700円になる。毎年5,000円ずつ単純に増える場合は195,000円なので、結果が3割ほど変わる。 しかも増えた152,700円のうち、6割近くが後半の9年半に集中している。
つまり、大事なのは利回りを上げることより期間を短くしないことだった。
15年でやめた場合も計算してみた。15年時点で約207,890円。19年まで持った場合との差は約44,800円で、増えた分の約3割にあたる。一番太っている最後の4年だけを、まるごと捨てる計算になる。
むしろ、これから買う分には有利だった
もう一つ気づいたことがある。
残りの成長投資枠30万円を買うとき、19,250円なら約155,844口、19,127円なら約156,846口になる。同じ30万円で約1,000口多く買える。
19年後の基準価額が40,000円になっていたとしたら、この1,000口は約4,000円の差。下がってくれたおかげで、少し得をしたことになる。
これから19年間、買い続ける側にいるあいだは、価格が低い期間のほうが口数を増やせる。買い増しの途中にいる人にとって、下落は損失ではなく仕込める期間だった。
為替のことも知っておく
もう一つ、見落としていた点がある。基準価額は円で表示されているので、円高になると、世界の株価が上がっていても基準価額は下がる。
実際、2026年8月以降の伸び悩みは株価ではなく円高が主な原因だった。8月から円高ドル安・円高ユーロ安が進み、外国株式ファンドの評価額が伸び悩んだという整理は、証券会社のレポートでも同じことが書かれている。9月8日には一時152円台まで円高が進む場面もあった。
株そのものの価値は変わっていないのに、円に換算した数字だけが下がった形だ。オルカンは外国株の集まりなので、この影響からは逃げられない。ここは仕組みとして受け入れる部分だと考えている。
結論として、やることは何もない
調べてわかったのは、下落で複利が壊れることはないということだった。壊れるのは、売ったときと、やめたときだけだ。
ただし、ここは正確に書いておく。下落そのものが得なのではない。 19年後の基準価額が低ければ、結果はやはり減る。言えるのは「買い続けている期間の下落は、口数という形で取り返せる」というところまでだ。途中の価格が結果に入らないことと、安く買えることは別の話で、それを混ぜると楽観が過ぎる。
そのうえで、予定どおり買って、基準価額は年に一度、自分の誕生月にだけ見ることにした。毎日見ても口数は増えないので、見る意味がない。
19年後の基準価額は、想定として40,000円くらいで計算している。当てる自信はないが、年3%でも目標に届く設計にしてあるので、外れても問題ない数字だ。
予想を当てる必要がない計画にしておくことが、たぶん一番の安全策だと思っている。
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